
| 37 覚悟はしていたけれど |
その後ケイのお店に行ったのですが 私が住んでる町と違いここは全体的に建物が古い。
彼女が働くフィリピンパブもかなりの年代物で お店に居るスタッフさんも昔ながらの服装でした。
そして面白かったのはセット料金を先に支払い 食べ物やドリンクやカラオケなどはチケット制なのだ。
カラオケのチケットはこっちでも珍しくないが ドリンクやフードがチケット制なのは初めてだった。
「お車でお越しですか?」
と聞かれたので
「いや 電車だけど」
と答えると
「あ〜 そうですか
ここは最終の電車が10時前なんですよ」
との事。
元々この日は始発で帰るつもりでいたので覚悟はしてたけど これから電車で来る度に始発まで待たなきゃいけないんだと思うと ちょっと辛いかもと思った。
その後このお店はお客さんが少ないと 指名をしていても他にフィリピーナをつけるタイプの店で ドリンク代はやたらに高くなったがケイがつくフィリピーナすべてに
「私の恋人」
と紹介してくれたので嬉しかった。
何より彼女が気を使ってくれ 他のフィリピーナ達に あまりドリンクを頼ませなかったのが嬉しかった。
朝はスタッフさんの方から
「始発までお店の中に居ていいですよ
私も掃除などがありますので
ケイも一緒に居たいだろ?」
などと言ってくれ楽しく過ごす事が出来ました。
帰る時泣き出すケイに
「また来週くるから」
と言い抱擁。
「ベイビー 私ほんと幸せ
ほんとにありがとう」
「俺も幸せだよ」
そして私は地元へと帰ってきた。


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| 38 事故 |
3回目位から私は車でお店に行く事にした。 始発までって言うのもそうなのですが とにかくこの街では足がないと何処にも行けないのだ。
毎回ホテルなら電車でも良いのだろうけど あまりおざなりにはなりたくなかったので車にして 動物園に行ったり遊園地に行ったり大きな公園に行ったり。
2004年4月 ケイがフィリピンに帰るまで後2ヵ月と言う時期。 私はお店に向かう途中に事故った。
原因は相手方の信号無視に巻き込まれる形で こっちが悪い訳じゃないのですが 私は足を骨折した。
こんな状況でもとりあえずケイに電話しなきゃと思い
「ケイ? 俊だけど 車でアクシデント(事故)なっちゃったよ
だから今日行けない ごめんね」
と言いそれにビックリしたケイは
「体は???? えっ なんで???? アクシデント???
ベイビーーーーー」
とかなりうろたえていた。
「大丈夫 電話出来る位だから
でもちょっとこれからホスピタル(病院)行く
後俺悪くないけどポリス(警察)と話しするから
明日また電話するよ」
と言い電話を切った。
手なら電車でお店に行く事が出来るのだが さすがに松葉杖で足を引きながらお店に行く事は出来ず それからしばらくは電話だけの日々が続いた。
それでもケイの愛情は深く
「やすみなったらベイビーの家行く!」
なんて言ってたけど さすがにフィリピーナが一人でこれる距離ではない。
「気持ち嬉しいよ。
でも遠いからね。
治ったらまたお店行くし毎日電話あるし大丈夫だよ」
「ごめんなさい ベイビー
あなた痛いのに私何も出来ないな」
と泣くケイに
「そんな事ないよ
ケイの声聞いてると元気なるよ」
心からそう思っていた。


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