| 102 ネックレス |
マニラの空港に着き3人の姿を探した。
今回ケンとジェニファーは先に行っていて 俺は前日マニラに着いたクリスティーナの家族に ガイドをお願いしていた。
毎回マニラでは乗り換えだけだったので少し戸惑ったが 無事再会を果たす事が出来た。
「たいしさん」
と日本語で叫び俺に駆け寄るケーシーとお母さんと アイリーン。
お母さんは前回会った時に比べ大分老けて見えてそれは やはりお父さんとクリスティーナを亡くした心労からなのだろうか。
ケーシーはあまり変わらなかったのだが 何気に日本語が上手くなっていた。
その事を言うと
「辞書あります だから勉強」
と照れながら答えた。
「なんだよ じゃ 電話の時にも日本語で話してよ」
と笑うと
「お兄さん英語・タガログ上手いから大丈夫」
と笑い返してきた。
そしてアイリーン。 子供の成長は早いもので数年前はほんと
「子供」
って感じだった彼女が女性へと変化し始めていた。
「こんにちは 久し振りです
あえて嬉しいです!」
と日本語で俺に挨拶。
ケーシーが
「アイリーンも日本語勉強ね」
と言いアイリーンもケーシー同様照れながら笑っていた。
そして改めてアイリーンを見ると アイリーンの首にはネックレスが。
俺はアイリーンに近づきそのネックレスを見た。 それは俺が初めてフィリピンへ行った時プレゼントしたものだった。
「まだ持っててくれてたんだ」
と俺が言うと
「はい 毎日つけてます ダディ(お父さん)からの
大事なプレゼントだから」
と。
その言葉を聞き俺は泣きそうになってしまった。 格好悪いので話を変えなんとかこらえたが とても嬉しかった。
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