| 104 話し |
ノックの音で目が覚めた。
ドアを開けるとそこにはケーシーが立っていて
「話があります」
と言うので部屋の中に入ってもらった。
「あっ そう言えばチケット代幾らだった?」
と聞きお金を渡そうとすると
「そのお金は大丈夫です
お兄さんからもらったお金で足りますから」
と。
「いや でも今回は俺のガイドできてもらってるんだから」
と言うと
「多分お兄さんの事だからそう言うってお母さんも言ってました。
でも貰っちゃ駄目と言われてます」
と。
「なんか逆に悪いな」
「いえ 私達の方がずっと悪いです
お兄さんに助けてもらってばかり」
「そんな事ないよ
いつも電話で3人の声を聞くと俺も元気になるから」
と笑った。
ケーシーは
「ほんとですか???
もしそう思ってくれてるならこんなに幸せな事はありません」
と言い、続けて
「実は私仕事が決まりそうなんです
これもほんとにクヤのおかげです
ありがとうございます」
と。
「えっ?? ほんとに??
あ〜 良かったね ほんとにおめでとう!」
と握手を求めると恥ずかしそうに手を握り返し
「ありがとうございます」
と笑った。
「そっか ほんとに良かったね」
「はい それで もうお金は送ってくれなくていいです
今まで送ってくれた分で残ってるお金もあるし
私が働けば3人で暮らしていけます
ただ一つだけお願いがあるんです」
そう言い彼女は不安そうな顔をした。
そしてしばらく下を向いてから
「これからも私達と離れないで下さい
お兄さんは私達の家族ですから
もしお兄さんと離れちゃったらお母さんもアイリーンも私も寂しいです
もうこれ以上家族は失いたくないから・・・」
と最後は涙を流しながら言ってくれた。
俺もその言葉に涙し
「ありがとう」
と言った。
「少しずつでもお金を返していきたいんです」
と言うケーシーに俺は自分の気持ちを語った。
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