| 121ごめんね |
「そっか ほんと大変だったよな」
と俺が言うと少し笑い
「でもね その時の方が楽だった
あなたが初めてお店来て私の事指名して
段々と話してるうちに日本人も色々なんだなって思って
それであなたの事好きになって
凄く幸せだった
でもね
私の好きな人は私の事好きになってくれない
ほんとはあの時もう会わない方がいいと思った
あなたと居ると辛いから
でもやっぱり好きだから会いたくなっちゃうの
顔見ると嬉しくなるんだけどやっぱり辛かった
あなたがもっと悪い人だったら楽だったのに」
と言いリアは涙を溢した。
「ほんとにごめんね・・・
リアはいつもドリンクも頼まないし俺に金を使わせない
そういうリアの気持ち分かってたけど
俺もやっぱり辛かった
もしリアが俺の事ただの客だと思ってくれればどんなに楽だったかって
後もし前の彼女の存在がなかったらどんなに幸せだったかって
でも俺には前の彼女の存在は大き過ぎるんだよ。
悲しいけど。
自分でもほんとに腹が立つんだよね」
と下を向いた。
「でも嬉しかったよ
あなたは凄く優しかったし日本語教えてくれたし
いつも私の事心配してくれた。
今日で会うのは最後
サヨナラの日に来られちゃうと私フィリピン帰りたくなくなっちゃうから」
と彼女は泣き笑いした。
彼女をアパートまで送る道ではお互いに泣いていた。
なんでこんなに俺の事を愛してくれて こんな魅力的な人なのに俺は愛せないんだろう。 自分が嫌でしょうがなかった。
アパートの前で泣きながらの抱擁。
最後に彼女は笑い
「今までありがとう 愛してるよ サヨナラ」
と言い走ってアパートへと入っていった。
俺は自分の頭を何回も殴った。。。
なんで俺は心の鍵を開けられなかったのだろう。
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